
絵本を作るための4STEP
01
制作にあたってのお約束
02
原稿の描き方
03
ソフトを使用する
04
提出する
絵本工房の部誌である「絵本のいずみ」。
主に、明大祭で毎年展示・販売しています。学外の即売会での販売した年もありました。
「絵本のいずみ」は、部員それぞれの作品が一冊にまとまってできた部誌です。
強制参加ではなく自由参加のため、描いても描かなくてもOKです。
しかし、「描いた人に負担させるのではなく、部員としての自覚を持ち、みんなで作り上げる本であるということを忘れないようにしよう」との想いから、製本代金は部員全員で平等に負担してきました。
そのため、絵本工房を支える柱になっています。ぜひ参加してみてくださいね…!
また、カラーだと印刷費が高額…という理由から、モノクロ印刷で統一しています。そのため、色を付けることはできませんが、カラーの絵本を描きたいという人は「手作り絵本」を個人で制作して、明大祭などで発表することもできます。
貴重な機会なので、ぜひ活用してみてください!


01
制作にあたっての
お約束
絵柄やテーマに規制はありません。自由に作品を描いてください。部員同士の合作もOKです。
ただし、以下の3点は必ず守ってください。
①漫画や小説ではなく「絵本」を描く。
②オリジナルの絵本を描く。
他人のキャラクターやストーリーを使った二次創作は禁止です。
著作権の問題に触れないように注意しましょう。
③過度に性的、暴力的、差別的な表現は一切認められません。
表現の都合上「これはダメ、これはヨシ」とはっきり判断できないケースが出てくる可能性もあります。迷ったら友達や先輩などに相談するようにしましょう。部誌に載せる作品は部員だけではなく、子どもを含むさまざまな人が手に取り、ずっと先まで残ります。自分の作品に責任を持つようにしましょう。


02
原稿の描き方
1. 原稿用紙
原稿用紙は、基本的に各自でご用意いただきます。制作期間中に倉庫に入れそうであれば、そこから持って行くことも可能です。
市販の「漫画原稿用紙*」は作業用の目盛りがついており便利です。無地の紙に自分で枠を図って作成することも可能ですが、誤差も出やすく面倒なため、おすすめはできません。
*「漫画原稿用紙」
東急ハンズや世界堂などの大きな文房具屋やAmazonなどで購入できます。40枚で500円前後です。
「B5同人誌用」または「同人誌用(内寸B-5)」と書かれている原稿用紙を選んでください。こちらは印刷されるスペースがB5サイズであることを示しています。紙自体のサイズはA4です。
2. ページ数
一人あたり【表紙+本文6〜10ページ+あとがき】の8〜12ページです。
表紙は必ず左ページ、あとがきが右ページ、本文は偶数枚になるように調節してください。
3. 絵と文章の書き方
通常の絵本とは違い「絵本のいずみ」は右開きです。読む人の視点も右から左に流れる方が自然なため縦書きをおすすめします。
(1) 絵の描き方
絵は白黒で描き、ペンでしっかり清書してください。
⭕漫画家が使用するようなつけペン、ミリペン、マッキー、ハイテック
❌ボールペン、鉛筆、シャーペン
(きれいな印刷ができないため、使用は推奨できません。)
グレーの色を使いたいときはスクリーントーンを使うことをおすすめしています。
(2)文の書き方
文は、手書きでも、Wordなどで文章を打ち出し原稿に直接貼り付ける方法もOKです。後者は仕上がりがきれいなため、よりおすすめです。本文の文字数も自由です。長くても、短くても、絵だけで表現して1文字も書いてなくても、童謡のような単調でも、「むかしむかし…」から始まる本格的なものでも何でもアリです!!外国語で書いてもOK!
また、写真絵本というジャンルもあるため、写真を使った絵本も許可しています。
(3)注意点
絵や文はノド(本を閉じたところから2cmほどの部分)に描くと、見えにくくなってしまうのでご注意ください。「絵本のいずみ」では、本文の奇数ページは左側、偶数ページは右側にノドがきます。
また、仕上がり線(最終的に断裁される箇所、本になる範囲を示す線)ギリギリに重要な絵や文字を描くと、製本の過程でズレが生じて切れてしまう可能性があります。基本的に見切れては困る文字と絵は内ワク(原稿用紙の中に印字してある点線)に収まるように描いてください。紙の端まで絵を入れたいときは、反対に、仕上がり線をはみ出してタチキリ(仕上がり線のさらに外側の部分)までめいっぱいに絵を描いてください。断裁がずれた時にも余分な余白ができずに印刷できます。
▽実際に書いた例はこちら
🌟原稿例はこちら

ノドとは、赤い枠で囲まれた部分です。
このような見開きでは、ノドの部分のタチキリまでめいっぱいに絵を描きます。
青の線はおおよその内枠の位置です。
🌟原稿用紙の使い方はこちらが参考になります。
描き終えたらシャーペンか鉛筆で、原稿用紙の裏に小さくノンブル(ページ番号)を書いてください。
下書きの線が消しゴムできれいに消せたら完成です!


03
ソフトを使用する
デジタル原稿を作成する際のソフトに関して、特に指定はありません。ただし、必ず提出時にpsdファイルにしてください。
※対応ソフト:photpshop、sai、comic studioなど
また、以下のような指定がありますので提出前にご確認ください。
✔️A5サイズ+天地左右3mmずつ(154mm×216mm)
✔️解像度:600dpi
✔️モード:グレースケール
✔️ファイル形式:psd、レイヤーは統合する。
✔️ファイルは1ページごとに作成し、ファイル名を「001.psd」「002.psd」のように順番がわかるようにする。
これらができていない場合は、明大祭係が修正するため大幅な時間がかかります。手間をできるだけ抑えるためにも、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
さらに原稿作成について知りたい方は、
印刷所のマニュアルをご参照ください!


04
提出する
夏休み中を目安に仕上げましょう!
日程に関しては、例年9月末に回収しています。詳しい日時に関しては明大祭係の指示に従い、期限内に提出するようお願いいたします。
提出する前に
✔️表紙、本文、あとがきの構成になっている
✔️下書きあとが消えている
✔️原稿用紙のウラ、またはファイル名にページ番号を記入している
✔️(デジタルの方のみ)レイヤーが統合されている
確認できたら提出OKです!ほっと一息休憩しましょう。
最後に
「絵本のいずみ」の印刷にあたり、お一人お一人から印刷費をいただいています。目安としては明大祭の参加費用や装飾費含め、約2000円(年度により変動)です。
ご理解ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。